2019/12/27
定期テスト(入塾前)256点⇒451点までにUPした生徒の指導方法。
この生徒さんの記録は、並大抵の苦労ではありませんでした。入塾当時の生徒さんの状態を以下に記述します。
◎学習意欲は、相当低い。
◎集中力がない。
◎話を聞いていない。
◎宿題は、ほぼやらない。
◎自分で考えない。答えをすぐ聞いてくる。
◎ノートに書かない。
◎読解力がない。2行程度でも読み取れない。
◎小学校のレベルの学力が不足。
◎ケアレスミスが多い。
◎文章を読むことが苦手。
◎目標がない。
以上のことから学習する以前の問題が、山積している生徒さんでした。
学習プログラムを作成するにも何回も修正しながらでした。時間数も不足していますし、ナンテンまで上げられるのか不安でした。ただ唯一、保護者が協力的でしたので助かりました。成績が低い子供さんの保護者は、非協力的な方も多いのです。
まず授業方法ですが、理解している単元がほぼないので<教科書の基礎>から授業です。<例題を中心に基礎学習を、徹底>することにしました。ただ上記の項目にある集中力が、10分程度しか続かないので相当な工夫が必要になります。
<授業方法>
◆理解していない単元に戻る。(5教科全単元)
◆例題・図を中心に、徹底した基礎学習の反復学習。
◆生徒の考えに、『何故そう考えたのか?』理由をノートに書かせた。
◆正解でも不正解でも経過をノートに書かせた。
◆一つの説明に理解したと判断するまで、図を使いノートに書かせた。
◆数学の例題説明は、違う考え方がないか聞く。
◆英語の文法説明も例文で、複数回繰り返し文法内容の小テストを繰り返す。
◆全教科、基本の内容を全て書けるようになったら、初めて教科書の<基本問題限定>で解かせる。
◆全教科、教科書の基本問題で不正解(正解しても考え方の説明が、間違っている)の場合、再び例題の説明に戻り学習。
◆国語は、約<3行間隔>程度ごとに内容の意味(筆者の考え、心情、指示語、語句の意味など)をノートに書かせる。 (この生徒は、<文章の読み取りが苦手>なため段落ごとの説明にしなかった。)
◆理科は、実験の図を<ノートに写させて>説明をノートに書かせた。(何を目的にした実験なのか? 結果は?)
◆説明は、全て穴埋め状態の説明文にした。適語を入れるだけに。徐々に全文を自分で説明できるように段階的に<練習、小テスト>を繰り返した。
◆5教科の中で、特に不得意科目の<国語・数学・英語>の時間数を多くとった。
◆宿題は、問題を出さないで、塾の<例題の説明>をノートに書かせる宿題にした。(宿題は元々やってこない生徒なので、問題を出しても『解けませんでした』と言いほぼ白紙でしたので。)
まだありますが、詳細は省きます。
この方法で、<195点>も点数をUPさせました。
志望校は、入塾前より【5ランク上の高校】を選べるようになりました。
★この生徒ように成績を上げたいと思う生徒さんは、サクセス進学塾にお問い合わせしてください。