2020/06/17
新学期の約2ヶ月間の休校で、学力格差が想像以上に拡大している。
約2ヶ月間の休校で学力格差が心配されていましたが、予想以上のように感じています。
ただ問題は、完全登校が始まったばかりということもあり、さほど実感していない保護者、生徒達もいるということです。特に教育意識が低い地域は、危機感がないように感じます。
『何故予想以上に、拡大するのか?』
問題は、大きく分けると3つあります。
①学校の課題の問題。
②自宅学習の問題。
③塾の問題。
まず①の問題は、前にも説明しましたが課題の内容の問題です。学校により差がありますが、2ヶ月間の学習のしては『効果あるのかな?』と感じてます。
また、生徒達の聞きますと学校再開後の休校期間に出されていた課題すら提出しない生徒達がいると聞きました。2ヶ月間、ほぼ勉強していないということです。
提出しない生徒達は、成績が低い生徒達に多く、いくら学校課題の効果が少ないといっても課題をやらないということは、学習時間もほぼゼロとみていいでしょう。
課題すらやらない生徒が、自宅で別に学習すると思いますか?②の問題です。
課題の内容が不十分だから、自分の学習方法で勉強する可能性はないでしょう。
そして③の問題です。以前から再三書いていますが学校課題のしない、自宅でも学習しない成績の低い生徒達は、塾でも授業を理解できません。それなのに集団指導の授業を受けているのは効果は、全くないと再三説明してきました。
授業料金を優先させる保護者達が多い地域では、個別指導を敬遠しています。
当然成績は下がる一方または、変化ほぼなしの状態に不満をもちます。それでも安さ優先は変わらずなので、休校期間の2ヶ月間は①、②そして③と全て該当しますから学校再開後の授業についていけません。
まだ学校再開してから日にちが、経過していないので再開前と変わらないと思っている生徒達が多いと思います。
しかし、これらの保護者、生徒達は来年3月までに教科書内容の学習を完了させるという決定事項を認識していません。
つまり、通常より授業スピードが速くなるということです。普通の授業スピードにもついちけないのですから結果は明かです。
更に2ヶ月間学習を殆どまたは、ゼロなんですから。学校再開のスタートからハンデ有りのスタートになります。学校再開から日数が、経過すればするほど2ヶ月間の学習してこなかった学習の差を感じることになります。
そこで、初めて後悔することになりますが2ヶ月間の学習していない分をカバーするにのは困難です。
そしてこのダメージが、受験に影響していきます。
今からでも対策次第で、夏休み期間を利用し完全個別指導(教材中心でなく、基礎学力を徹底する授業)でカバーすることが可能です。学習環境を変える決断が必要です。