2020/04/8

基礎学力は、早い学年で決まる。

基礎学力なくして、応用力なし。よく子供が、応用力が弱いので点数が上がらないという保護者がおられます。成績の良い子供さんの保護者に多いですよね。

成績が相当低い子供さんの保護者は、大部分の方が基礎学力不足が原因だと思いますと言います。それでは、基礎学力が不足しているのは＜成績が低い生徒さんだけなのでしょうか？＞

　例えば中学生の場合、定期テスト（５００点満点）で４２０点前後の生徒達でも基礎学力不足が、原因で点数が上がらない生徒達が大部います。

【驚くかも知れませんが、事実です。】

この原因は、複数あります。

①学校の授業レベルが低い。（教師の授業レベルが低い）

②定期テストの問題が＜ワーク・プリント＞中心。

③文章記述問題が少ない。

④学校の授業がプリント・ワーク中心。

⑤利用している塾が問題集中心。＜全国の塾は、教材中心がほとんど＞

大きく分けると、この５項目です。これらの原因が、基礎学力を低下させます。

保護者で、子供の学校の成績に疑問をもっている方は少ないようです。地域にもよります。テストの点数という結果しか興味をもたないと、基礎学力の不足に気がつきません。

結果ではなく、出題内容に注目しましょう。

ワーク問題・プリント問題から大部分が、出題されると『テスト勉強は、試験日が近づいてからでもいいや。』『暗記すれば７０～８０点はとれる』という生徒達がとても多いのです。

＜あまり理解していなくても暗記が得意なら、高い点数をとれるテストでいいのか？＞

こういう定期テストの出題内容に関心を示さない保護者は、基礎学力でなく応用力が原因で点数が伸びないと勘違いをしています。

ですから、私からこのようなことが答えられませんでしたと言われて、基礎学力が原因だったと初めて理解する保護者が多いのです。

　例えば、英語なら正確な文法を理解していない、数学なら図形の証明の定理を覚えていない（特に平行四辺形）、国語なら読解力・指示語、理科、社会も同様に実験の結果が理解していない、社会の時代、年代、争いの原因、地域の気候、工業、農業など基礎が理解していません。

更に基礎学力の低下の原因が、塾の授業方法です。定期テストが、基礎学習を疎かにしているところに塾で、更に基礎学習を疎かにする授業内容を行うのですから基礎学力が低下するわけです。

塾の教材は、問題集なんですから問題が解けない生徒達は講師から説明をうけても理解できない（特に成績が低い生徒達、不得意科目）場合ほとんどです。

【何回質問しても理解できないから、いいや。】と思い前の塾では、質問しなかったという生徒達が、当塾に入塾する時のカウンセリングで言います。

『何故こうなるのか？』

基礎が、理解していないのに問題ばかり解かせて、説明されても理解できるはずがありません。

こいうことを小学校から繰り返せば基礎学習を、疎かにしたまま中学生になり不得意科目は、益々苦手になります。

暗記学習ばかりで高い点数がとれ、基礎学力など見向きもされずに小・中と過ごせば、この影響はどこにでるのか？

まず中学の模擬試験で点数がとれなくなってきます。定期テストは良いのに、受験の参考資料にされる模擬試験が良くない。これは、高校生でも同様です。

それで、サクセス進学塾に慌てて来るのです。原因を理解していないのは、上記の内容に疑問を感じずにいたからなのです。

【問題解決型授業】を受けないと、＜受け身の授業＞となり思考力を発達させることが難しくなり、文章記述問題に対応できなくなります。（近年受験は、文章記述問題が増加）

　つまり、早い学年から＜基礎学習重視＞の受け身の授業でない主体的学習を受けていれば、応用力も強化され模擬試験も合格ラインの点数がとれます。

早い学年から基礎学習の重要性を、子供さん本人が理解する授業を、受けることが受験時に苦労せず合格しやすくなるのです。