2020/01/31
高校生で、成績が急降下する理由。
この理由についてよく聞かれますが、原因がわからない保護者・生徒がとても多いです。この問題は前にも書きましたが、相変わらず中学生の時の成績よりかなりダウンしている生徒が多いので再度書きます。
今回は、ポイントを一つに絞り説明していきます。
高校生で成績が急激に下がるパターンは、大きく2通りになります。
◆高校1年生の初めの定期テストで、赤点を複数科目とる。
◆高校2年生から急激に、成績が下がってきた。
まず最初の高校1年生の最初の定期テストで赤点(赤点より多少上)をとってしまった場合の説明です。中学生のとき成績が上位だった生徒達は、進学校のトップ校に進学して悪い点数どころか、赤点なんて問題外と思って定期テストに挑んでいます。
ですから、赤点をとったときのショックは計り知れないです。当塾に駆け込んでくる高校生の生徒も、まさか赤点などとるわけがないと思っていたのでと言います。
中学生時代は、<学年トップ>で<5教科480点>を常にとっていたのですから。保護者も生徒も自信満々で、入学したらしいです。それが、最初の定期テストで、<複数科目の赤点>ですから大ショックだったらしいです。
中学生のときは、赤点科目は<95~100点>しかとったことがないのですから。
高校入学後も塾を利用していて<赤点>ですから、評判を聞いて当塾に申込んできたのです。
私は、前の中学生の時の塾と高校生のときの塾の指導方法を、生徒に問いただしました。『問題集中心授業で、集団指導でしょう。』『教科書は全く使用しないでしょう。』『説明はあまりせず、問題集をただ解かせるだけの授業では?』
『問題集を使うので教科書と合わない部分があるから、定期テストに完全に対応できなかったでしょう』。
『全てその通りです。』と生徒。保護者は『どうして、わかったのですか?』と驚いていました。
『ほとんどの塾の授業方法ですから検討は、つきます。』と言いました。
ほとんどの原因が、この授業方法なのです。更に、当塾では中学生の授業でも高校生で習うと更にこういう指導になるよと、常に《高校を意識させる授業》を行っています。授業のスピード、授業内容など異なるところを指導するので高校の授業は、中学のようにはいかない(学習方法の変更も)ということを理解しています。
他の塾からきた生徒は(この生徒も含め)、中学生のときに<高校の授業内容、成績、大学受験>などについてほとんど指導されてない場合が多いので、高校でも中学とほとんど同じと勘違いしている生徒が多いです。
そのため高校で、成績の急激ダウンで驚き原因が何なのかで悩みます。
このようなことから、高校で急激な成績ダウンの原因は、《中学生のときに高校の学習内容との違いの情報不足》、【問題集中心の授業のため教科書の基礎学習を、疎かにしたまま高校に入学したこと】なのです。
また、問題集中心の授業の弊害で、これからの受験(思考力中心問題・記述式<文章で解答>問題増加)に対応することが困難になっています。
高校2年生からの成績低下の理由は、次回で書きます。