2018/05/11
「本人次第ですから。」という親がよく言う言葉に疑問。
学校の3者面談で担任教師、保護者がよく使う言葉です。確かにと納得してしまう人が大多数かもしれないです。高校生が大学・専門学校・短大・就職と進路決定するときが特に多いと思いますね。
最近も私の知り合いの年配の方が高校までは親の責任があるけど後は「本人次第」だからと。この方は、話をすると自分の子供の話を必ず長い時間話しこのフレーズを言います。更にこの方の知人の関東の某県の高校の校長も「本人次第ですから。」同感する言っていたと誇らしげに言うわけです。
私は、保護者、生徒に「本人次第ですから。」は全部の子供にあてはめるのは間違っていると言ってます。高校生が、大学をネットで調べても限界があります。学校側も生徒の能力、性格を一人一人把握してますか?本人の希望だからとか、成績が良いから、悪いからとかで進路指導をしている学校が多いのが現状ですよ。だから本人が決めた学校なのにこんなはずではなかったと精神が病んだり、退学という残念な結果になっている数が多いです。
例えば、理数系の成績が良くないのに総合科目の点数が良いからと受験にGOサインを保護者・学校がだす。理数系が就職率がいいからという理由で。「本人次第だから」。本質的に不得意な分野は、成績がUPすると勘違いしてしまいます。
当塾は、不得意が短期間で得意科目にならので生徒も保護者も本質を忘れてしまうケースが多いので私はその部分を必ず注意してます。残念ながら注意をききいれてくれなかった生徒は、当塾卒業後に入塾前の不得意状態にもどってしまい後悔することになってしまっています。
目的意識がとてもあり将来の目標に努力を惜しまない生徒は、本人次第で良いと思いますが、将来の目標も無く勉強したくないから専門学校、就職という進路にする生徒も多いのです。
しかし、専門学校・就職を勉強しなくてよいと間違った考えをしていることに気づいていないのです。大学にしても働きたくないので遊べるから大学に行くという生徒も多いです。この考え違いは、「情報をもってない・知らない」ということからきてます。またこの間違った考えを誰かに相談していれば気づいた可能性もあったでしょう。
しかし、親は本人次第だからと話し合いをすることもなく、学校も進学率は上げたいし入学後ついていけるか本人次第。本人がこの大学に進学を決めたんだからと。
更に、上記の知人と校長は、「本人が決めたことなんだから失敗を重ねていけばわかるんだよ。」「自立させないと。」そりゃ自立するには失敗を重ね一人前の大人になる。そんなことは、言われなくてもわかってます!
しかし、何回も挫折して立ち直れなく、引きこもりなど気力を無くしてしまう者もいるんです。自分の潜在能力を引き出し、興味のあるものを見つけることは保護者の責務でしょう。その後で本人が失敗を重ね学んで自立していくことが、あるべき姿ではないでしょうか?進路は人生を大きく左右します。本人任せにしないでください。